~38歳の再始動~
「この連載は新卒で就職に失敗し20年以上に及ぶ試験勉強生活の末、
税理士・社労士資格を取得し苦節46歳にしてようやく悲願の個人事務所開業を
果たした男の資格取得を決意してから独立開業までの壮絶な過程を
複数回にわたって投稿していくものである」
Back in 2015
退職を機に大学院合格、社労士登録と立て続けに転機が訪れましたが
肝心の再就職は保留のまま年を越すことになりました。
あわよくば科目合格していたら当時はまだ実家暮らしだったこともあり
大学院卒業まで無職のまま開業へ突っ走るプランもありましたが
不合格によりそれも夢と消え。
ひとまず2年目となった消費税法の試験勉強をしながら社会復帰への
機会をうかがうことになりました。
年明けすぐ前年から参加していた社労士の勉強会で研修講師の大役を努めました。
時期的にタイムリーなところで所得税の計算と確定申告の件についてお話しましたが
90分という持ち時間内にバランスよく収めることが出来ず、後半はかなりマッハな展開に…
反省点ばかりとなってしまいましたが大勢の方を前にお話させていただけたのは
本当に貴重な経験でした。
![](https://uda-taxsr.com/wp-content/uploads/2023/12/アカデミー茗台.jpg)
3月にはこの年初開催のかつしかふれあいRUNフェスタに参加。
荒川の右岸を走るハーフマラソンでしたがゆっくりペースながらも見事完走。
本来であれば確定申告大詰めの時期ですが久々に繁忙期とは無縁の2月3月を過ごせ
ました。
![](https://uda-taxsr.com/wp-content/uploads/2023/12/かつしかふれあい2015その1-2.jpg)
そして4月となって待望の大学院入学。
最初のガイダンスで同じ新入生の方たちと初顔合わせしましたが
その中には面接試験の日に控室で会話した方の姿も。
38歳にして再び学生となった喜びから
「くだんしたの~えきをおりて~さ~か~み~ちを~」
とダミ声で唄いながら日本武道館に赴きました。
大学時代、実はゼミというものに属しておらず講義での発表も卒論もまったくの
未体験でした。
初の発表では教授よりも同じ1年生の院生からこれでもかとダメ出しを受け
煮えくり返る思いをこらえながらなんとか終了。
試験勉強と並行しながら週3回大学院に通学する慌ただしさで再就職のことなど
すっかり二の次となってしまい、毎週のように回ってくる発表に備え夜な夜な
資料作成に追われる日々が続きました。
![](https://uda-taxsr.com/wp-content/uploads/2023/12/大学院2.jpg)
8月の税理士試験受験後、さすがに社会復帰せなあかんということで
再就職活動を始めましたが正社員ではなく試験勉強と両立しやすい派遣社員という
選択肢があることを知り、大手専門学校の運営する派遣会社に登録したところ、
即日、都内のとある税理士法人からオファーがありました。
予め自分が出していた「自宅から1時間以内、大学院へ30分以内という」
という条件にも合致したため早速、派遣会社の社員の方と出向き顔合わせ。
これまでの経歴を大いに評価していただけたのもあって即、就業が決まりました。
過去に所属した2つの事務所はいずれも個人事業主で税理士法人という組織で
働くのは初めての経験でしたが仕事内容はさほど変わらず、
上席からの指示に対しても右往左往することはありませんでした。
しかし、非常な人員不足に陥っており常に周囲がバタバタな状況。
記帳代行が業務の大半を占めていたにも関わらず会計入力がまったく追いついて
おらず、一度に数ヶ月分入力することは当たり前、なかには1年分まとめて入力して
そのまま決算作業へ突入する先もありました。
当初は2か月の期間限定での就業でしたがさらに2か月延長した後迎えた12月。
事務所側から正社員としてそのまま採用のお話をいただきました。
事務所内は相変わらずのバタバタだったものの雰囲気自体は悪くなく、
加えて同じフロア内に複数人の税務署出身の税理士先生が机を並べられており
常時色々なお話が聞けたこともあって、これまでにない環境で自分にとって
プラスになるものが多いと判断、正社員としてお世話になることを決めました。
直後に迎えた税理士試験の合格発表はA判定ではあったものの、また不合格…
本番ではそこそこいい戦いが出来たと思っていただけにショッキングな結果でした
し、この時点で3科目合格に到達出来なかったことで後々、大きなツケを払わされる
ことになるのでした。
つづく