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連載 独立開業までの道のり(第2回)

~受験専念→待望の社労士合格~

「この連載は新卒で就職に失敗し20年以上に及ぶ試験勉強生活の末、
税理士・社労士資格を取得し苦節46歳にしてようやく悲願の個人事務所開業を
果たした男の資格取得を決意してから独立開業までの壮絶な過程を
複数回にわたって投稿していくものである」

Back in 2001~2005

社労士試験初受験は準備不足もあって箸にも棒にもかからない点数で
あえなく不合格..

専門学校を変えて臨んだ2回目の受験では択一式、選択式ともに
総合点は合格基準をクリアしていたものの、
選択式で1箇所基準点割れがありまたしても不合格…

たった1点の差で掴みかけた合格がスルリと逃げた悔しさと情けなさから
何度も自分の頭を殴りつけました。

社労士試験の不条理さに失望し今一度この先を考えた結果、
父が身を置いていた会計業界に進むことを決意しました。

しかし大学まで一貫して文系で過ごし小学校の割り算ですでにつまづいていた
レベルの数学脳では畑違いとも言える業界への転身でした。

早速、専門学校の税理士講座に受講を申し込みましたが
簿記の学習経験がまったく無かったため前段階の簿記入門クラスからの受講に…

長いこと当期純利益を当益純利益、B/SをB/Lと言い間違いしていたほど
理解度が悪く早くも暗雲が立ち込めていましたが当時あった11月開講の
簿記論レギュラークラスに合流してようやく税理士試験勉強の学習を
始めることができました。

牛丼店でのアルバイトは勤務3年を超えもはや社員並みに働くようになっており
常連のお客さんからは「店長」と認識されるまでになっていましたが
立ち仕事の影響から椎間板ヘルニアを患いついには退職。
これ以降、税理士試験と社労士試験のダブル受験勉強専念生活となりました。

簿記論は必修科目であり税理士試験の登竜門と言うべき科目でしたが
100%計算問題とあって苦手意識をもってしまいなかなか内容が身につかず
初受験はあえなく不合格。

社労士試験の方も前年の敗退ショックから終始モチベーションが上がらず
3回目の受験は選択式、択一式ともに基準点に届かず不合格に終わりました。

翌年は税理士試験は簿記論に加えてもう一つの必修科目である
財務諸表論を受験しました。

2年目でも相変わらず簿記への苦手意識を払しょく出来ず、
財表は健闘したものの結局2科目とも不合格でした。

社労士試験も択一式では合格基準をクリアしましたが2年目と同じく
選択式がまたもや1点足りずに不合格。

大学卒業から4年が経過し年齢も28歳になろうとしていましたが
合格した試験は結局ゼロ…
春先には同居していた祖母が脳出血で倒れて寝たきり生活となり
家庭環境も大きく変化しました。

受験専念生活も3年目に突入し是が非でも結果が欲しかったところで
迎えた5回目の受験で社労士試験に合格することが出来ました。

専門学校には申し込まず月間社労士Vの購読とCD講座での節約受講、
集中して勉強できたのは税理士試験が終了してからの正味20日ほどでしたが
択一式はギリギリで合格基準をクリア、選択式は例によって
基準割れがあったものの運よくそこに救済措置が入り
見事、合格証書を手にすることが出来ました。

税理士試験はまたもや簿財2科目とも不合格でしたが
大学卒業から5年目、試験勉強専念3年目にして初の国家資格合格でした。

社労士試験に合格した自信と勢いをもとに会計事務所への就職活動を
開始しましたがそこに待っていた現実とは…

つづく